【 無双4猛将伝プレイ記: 殿方たちは、いい感じに修羅ってます(笑) 】


さて、今回の修羅プレイ記はパロディSSです。
かなりお遊びが入っている上に、キャラのイメージをこれみよがしに崩している(特に馬超)ので、
「そういうのはいやん☆」という方は薄目でぼんやり読み飛ばすことをオススメします☆
目が〜〜〜〜〜!!目が〜〜〜〜!!!という方はプラウザの戻るをワンクリック☆

実際の修羅モードにあった事柄を元にはしていますが、キャラの感情及び行動はフィクションです。
今回でてくるキャラは、現在プレイしている修羅モードの仲間です(笑)

ばっちこ〜いという方は下にお進み下さいvv



隣人はライバル!!?抜け駆けなしの珍恋愛道中(嘘)

それはある城であったちょっとした出来事のお話である。

夜もふけ自室の書斎で書物に目をとおしていた諸葛亮は、自室の前の廊下を行ったりきたり
している人物に気づいて、顔をあげた。
気づくというより、さきほどから気づいていたものの、さして気にもとめていなかったというのが正しい。

さっきから変わらぬ調子で、大股で歩いていたと思ったらいきなりたちどまり、顎に手をあて
「いや、ダメだ、違う!」と独り言を言って踵をかえし、廊下を往復しているのだ。

落ち着きがないことこのうえない。

馬超殿、如何なされたのです」

さすがにこの様子、うっとお……いやいや、尋常じゃないと推察した諸葛亮は、再度部屋の前を
通ろうとした馬超をひきとめた。

すると、やや間があって馬超が部屋にいる諸葛亮を見つけた途端に、馬超の顔が閃きに輝いた。

「おお!!諸葛亮殿という奇才がいながら、この馬孟起!一人悩むところであった!

どうやら自分が人の部屋の前で行ったり来たりしていたのは完全に意識外だったようだ。

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とりあえず自室に馬超を招きいれると、近くにあった椅子に座らせる。

「して、この私になんの相談ですか?

廊下を行き来していた馬超にお茶をすすめてから、対面に諸葛亮が座ってから話をきりだすと、
馬超の片手にもっていた湯飲みのなかの水面が一際大きく波立った。続けて余波がくる。

「い、いや、その、あの、だな。え〜〜〜っと、その……」

口の中で言葉をもごもごさせて、何故か両手で湯飲みを握りしめて机の上で円をかくようにして
回し始める。

なんかの呪いですか、それは。

「うん。あの、その、あれだあれあれ

おれおれ詐欺の新種ですか?

「う〜〜〜ん。あ〜〜〜〜〜。く〜〜〜〜〜あれ、わからないか?

わかりません。

何故か言葉あてでもしろといわんばかりに要領を得ない馬超。
話を聞いているこちらが、何故か占いでもされている気がしてくる。
馬超の両手はいまだに机の上で湯飲みを握りしめたままで円を描きつづけている。
何を思っているのか反対回しまでしている。

戦場では果敢に戦いその勇姿を称えられる馬超とは思えぬほどの挙動不審ぶりである。

「………あれ、……ですか?」

疑問詞で聞き返すと、何やら目で訴えられている。

そんな子犬のような目で見られても、わかりませんよ、馬超殿。

諸葛亮は手にもった羽扇をゆっくりと顔の前でゆらし、遠くを見据えるような目で馬超の返事を待つ。

「……あの、だな。言いにくいのだが、」

やや間があったあと、観念したのか沈黙に耐えかねたのか馬超が口をひらく。

「−はい。」

「実は、告白したい相手がいる!!

…いる…いる…いる……

静かな部屋の中で、馬超の声だけがやけに響き渡って語尾が壁に反響し、自分の声のでかさに
驚いた馬超が、「うおぅ!!」と短い叫び声をあげて、部屋の外を伺う。

刺客がいたら、見事なまでに筒抜けですね。
その声量に驚いた警護の者が直立不動になるのが見えなくてもわかるようだ。

馬超のこだまが消えて再び静まりかえった部屋で、馬超はまだ外の見て固まっている。


「なるほど……そう、きましたか。これはこれは


諸葛亮は固まっている馬超の手にもっている湯飲みにお茶をなみなみとつぎたす。

「よく私に相談にいらっしゃいました

どぼどぼどぼどぼ。

「しょ、諸葛亮殿!!!お、お茶っ、あ、あちぃ!!!!」

なみなみとおりこして、こぼれるお茶に驚いた馬超が制止の声をあげる。

「ああ……!!これはすみません

穏やかな微笑で諸葛亮はあやまる。

それにしても、まさか、貴方までそうくるとは思っていませんでしたよ、馬超殿……。

諸葛亮は馬超と入れ違うようにしてここに相談しにきていた人物を思い出していた。
ゆっくりと動かしていた羽扇を口元でとめると、ふいに夜風が窓から入ってきて羽をゆらしていく。


「で、ずばりお聞きしますが、まさかその相手というのは彼女』のことですか?


諸葛亮がそういうなり、馬超は今度はがばりと席を立ち上がると、諸葛亮の方に身をのりだす。

なななな、何故わかるのだ!?それも奇才ゆえの千里眼であろうか!!?」

つばでもとんできそうな勢いに諸葛亮はやや上半身をのけぞらしながら羽扇で間をさえぎる。

分かるも何も、諸葛亮に言わせれば、奇才でもなければ千里眼をもっていなくても

近頃の馬超を見れば誰にだって一目瞭然

気づかないのは、当の本人と……この国の主である『彼女』くらいのものである。

「して、つまるところ、私に恋愛指南を乞おうということでしょうか?」

にっこり。

諸葛亮は穏やかな笑みを浮かべながら羽扇をゆらすと、真剣そのものの馬超を見る。

「いや、恥ずかしながら、この馬孟起、正義の槍を振るうことなら得意とするところ。
しかしながら、その、………色恋沙汰になると、どうもこの首のあたりがむずがゆくなってしまい、
何をどのように言っていいものか、考えれば考えるほどにわけがわからん

なるほど……いかにもらしいですね

「如何であろうか。諸葛亮殿の知略をもってして、ご指南いただけないだろうか

再び子犬の目をする馬超。本気で困っているらしい


「……いいでしょう、馬超殿」


やや間をおいて諸葛亮は応えた。元よりそうなれば、指南する他ない。

「おお!!!有り難い!!!

嬉々としながら馬超はお茶を一気に飲み干すと、次の瞬間あまりのお茶の熱さに
馬超は声にならぬ声をあげて悶えている。



「………ただし、言っておかねばならないことがあります」


「は、はふ……にゃんにゃりと!!」

もはや馬超に怖いものなどありはしないといわんばがりだが、ろれつが微妙に回っていない
即答ぶりに、諸葛亮は口元に笑みを浮かべる。
ただ、その笑みは羽扇に隠れて馬超には見えていない。


馬超殿と同じようにして相談にこられた方もう一人いるのですよ


………え………????

凍りつく馬超。現在、馬超の体内温度が一気に下降中。

「それは、ま、ままま、まさか」落ち着きのない言動再びの馬超。

「その、まさかですよ。察しているとは思いますが、関羽殿です」

−関雲長。
『彼女』が国をうちたてる以前より、今にいたるまでずっと連れ添ってきた側近中の側近である。
諸葛亮も建国以前に長く彼女と戦場を渡り歩いたが、出会った時には既に彼女の隣には

関羽がいた。

国もなく名もなく、ただ己の武器を手に独り戦う彼女に付き従った漢である。

それに比べると、馬超は建国後に出陣した先で出会い、今にいたる。
付き従っている年月にすれば、馬超はあきらかに不利なのは目にみえてあきらかなのだ。

「そんな……まさか関羽殿が……」

さっきまでの血色のいい馬超はどこにやら。今では口から魂がでそうな勢いである。

たしかに傍目から見れば、彼女と関羽との関係は戦友としての絆を越えたものがあるように見える。

それは年月がつくりだしたのか、それとも互いの何かがつくりだしたのかまではわからないが、
今回馬超と同じくして相談にきたことを思えば、特別な想いが関羽の方にあったのは間違いがない。


そろいもそろって……本当、困った人たちですね……

さて、これはどうしましょうか……。


諸葛亮は「まさか関羽殿が…」とうわ言のようにぼやいている馬超をそのままほおっておき、
羽扇をゆらしながら思索する。

一人悶々している馬超がそろそろ煮詰まってきた頃合だろうか。諸葛亮は動かしていた羽扇をとめる。

「関羽殿にも、今この場にきてもらいましょう

「ええええ!!?」

情けない馬超の声が物静かな部屋にやけに大きく響き渡るなか、奇才の瞳だけは妙に妖しい
きらめきをはなっていた。


→続く
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