【 無双4エンパプレイ記:捕縛されまくる男、夏侯惇 】

前回、ピンポイントに武勲があがっていった殿(曹操)勢力配下、太史慈への度重なる裏切り工作の
失敗に頭を抱えていた主人公(プレイヤー)でしたが、司馬懿の献策を採用したところ、なんと成功
一気に形勢逆転し、殿勢力もピンチと思われたが……。

殿勢力での切り札を降し、これから侵略しやすいと思われたが、

やはりちっとも武勲レベルがあがっていない殿及び魏の武将一行。

こうなってみると、やっぱりいささか攻めにくいことに気づく。(またか)


簡単にできる天下統一なぞ、面白くもない(by主人公君主)


と、まぁ〜脅威だった存在を味方につけることができて、余裕のプレイヤー。
またもや内政充実をはかると同時に、殿の動向を見守るべく、再び同盟を結んでみることに。
(意外にこりてない)

すると、今度は黄蓋の武勲レベルがピンポイントにあがっていくじゃないですか!!!


また呉の武将ですか、殿よ(がび〜ん)


そして、またもや自軍では裏切り工作」を進言しだす武将達

なんだかサイクルがぐるぐるしだしております、おっかさん(笑)

そしてやっぱり簡単には寝返らない黄蓋

その間にも何故か孫堅・孫策・孫権と孫一族のメンツがそろう殿勢力(呉の武将祭り)
←ちなみに孫尚香は自軍武将。さらに殿勢力の軍師が許ちょとかになっていたりして、

不思議ワールド漂う殿勢力(楽しげ)

同盟も切れて、またもやピンポイントに育った武将を筆頭に攻めてくる殿勢力。
そしてまたもや他の武将では成功しなかったのに、司馬懿の献策により「裏切り工作」が成功し、


自軍に降る黄蓋(笑)


司馬懿の内政の手腕のすごさに、驚きを隠せないプレイヤー
(だけど軍師は周泰だったりする自軍)
殿が育てた武将を片っ端から降していき、笑いがとまらないプレイヤー


ふははははははははは(代理:司馬懿)


殿、こんな拙者ですが、殿のことは大好きであります!!!(愛ゆえの愚行)

そんなやりとりがされるなか、よく自軍に夏侯惇(殿勢力の大都督)が攻め込んできたのですが、

戦闘をするたびに何故か捕縛される率が妙に高い夏侯惇
その回数、正確にカウントはしなかったものの10くらいは軽く捕縛されてます、惇兄


いくらなんでも捕縛されすぎ☆(楽しすぎるよ、惇兄!)


そして、捕縛されるたびに雇用を試みるも、ことごとく雇用拒否する夏侯惇

というよりも、雇用に応じるようだったら、その場で斬るけどな(えええええ!!?)

いや、だって孟徳スキーな惇兄が簡単に他軍に降るなど、もってのほかである


そんなの惇兄じゃないわっっ!!!(熱い握りこぶし)


そう思いつつも雇用拒否されるたびに、切なくも嬉しいプレイヤー。

そうよ!!それでこそ惇兄よ!!!

キャッチ&リリースじゃありませんが、捕縛しては解放する惇兄。

きっと司馬懿あたりが、あきれてそうです(笑)

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司馬懿:「……またあの男を解放されるおつもりなのか」

先ほどの戦で捕らえられてきた曹操勢力の武将のなかには、いまや馴染みになってしまった顔が
並んでいたのだ。戦のたびに捕らえられているその武将の名は夏侯惇。
曹操勢力の大都督とは思えぬ失態続きといえよう。

そしてその失態続きの敵将に、いつもとかわらぬ処断をくだした主君を司馬懿は傍らで見ていた。

龍緋 :「あきれているか、仲達」

まるで答えを知っているかのような顔でこちらを見てくる。その口元には笑みさえ浮かんでいた。
迷いや後ろめたいことなどどこにもないといった感じだ。

司馬懿:「…あきれております。」

ため息まじりのその答えを聞いて、主君である龍緋は「だろうな」といって快活に笑う。
その様子にゆらしていた羽扇の動きをとめて、司馬懿はわずかに眉をひそめた。

司馬懿:「あの男、我が国に敵対する曹操勢力の要と思われます。あの男降せぬのならそのまま
解放せずして処断するのが上策かと」

龍緋 :「−そうだな……仲達の言うとおりだ。あの男は孟徳殿の腹心。それをもいだとなれば
向こうの痛手は相当なものだろうな。」

司馬懿:「おわかりになっているのなら、何故……」

それがわからぬほどの愚鈍な君主ならば、こうして司馬懿自身も仕えてはいない。
それがわかるだけに司馬懿にとって、この主君の度重なる処断について疑問が残るところだった。

龍緋 :「あの男−夏侯惇を仲達はどう見る?」

龍緋から疑問の答えとは違った問いがかえってきた。

司馬懿:「どう……とは?」

龍緋 :「何故大都督ともあろう男が、こうも簡単に何度も捕縛されるのか不思議に思わないか?」

司馬懿:「いや、……それは…」

確かに他の武将ならともかく武勇誉れ高い一角の武将が、易々と何度も捕縛されるというのも
− おかしな話だ。
だが、龍緋の戦においての手際の良さを知る者なら、それも当然だと思う者も自軍のなかにいる。
司馬懿にしても、主君の戦での采配が敵の戦略を上回るからこその結果だと思っている。
いまや大陸の半分以上を治めている君主ながらにして、戦になると先陣をきる龍緋の
その武力と策によって降った武将たちを司馬懿は見てきている。

龍緋 :「仲達、仮にお前の知略をもってしてあの男を我が軍に降らせることはできるか?」

司馬懿:「無駄でしょうな」

即答だった。しかも無駄だとわかっていて聞いてくるあたり、この主君も意地が悪い。
策をこらしたところで結果は変わらないのは、今までのあの男の態度からして明らかだ。
絶対君主として曹操に心酔している忠臣。それが夏侯元譲という男だ。

龍緋 :「はははは、わかりきったことを聞くなという顔だな」

司馬懿:「……まったく、何を考えていらっしゃるのか、わかりかねますな」

司馬懿は眼下に広がる石畳が敷き詰められている城下に目をやる。
城下から吹き上げてくる心地よい風が羽扇の先をそよそよとゆらしていく。
穏やかにみえるが国境のすぐ向こうの領土は拮抗状態が続いている曹操の勢力下だ。
陸続きの向こうには山よりも大きな壁が立ちはだかっているように司馬懿には感じられた。

だが不思議と不安は−ない。

龍緋 :「……私は、あの男を通して孟徳殿に、試されているような気がするのだ」

見れば、龍緋も司馬懿と同じようにして城下に広がる景色を見ていた。
だが、その目は国境の向こう側を見据えているであろうことは司馬懿にも窺えた。


龍緋 :「君主としての力量を」


司馬懿:「!!」

龍緋 :「それに、ああいう芯のとおった一本気な男は、嫌いじゃない」

説得力があるようでない物言いに、司馬懿はもはや説教をする気も失せてしまった。
好き嫌いで処断を決めるわけでもないだろうことはわかってはいるものの、
もしかしたら、夏侯惇という男に対しては本気でそういったものを基準にしていそうである。

龍緋 :「ちなみにお前のような策略家も、嫌いじゃないぞ、仲達」

司馬懿:「それはありがたいことですな」

ちっともありがたいと思ってるような口調ではなく、司馬懿はぞんざいに応えると、
龍緋はそんな司馬懿を見て屈託なく笑う。その様子に司馬懿は、わずかに目を細める。
眩しいと思ったのは照りつける陽光のせいだと思いながら−。

そして、夏侯惇を解放する時に交わした会話を司馬懿は思い出す。


司馬懿:『私が君主だったら間違いなくお前の首はとんでいただろう。さすがに貴様の顔は見飽きた』

こりもせずに捕縛されては解放されていく男に嘲笑まじりに嫌味をこめて司馬懿は言った。

夏侯惇:『−だろうな』

隻眼の男は短くそう言う。敗軍の将とは思えないほどの体裁だ。
現に龍緋は夏侯惇に対して捕虜としての扱いは一切しなかった。ただ捕縛し、同じことを言う。
夏侯惇に対するその扱いは司馬懿を妙に苛立たせた。

司馬懿:『ことあるごとに捕縛される愚行を何故くりかえす。それともよほどの愚鈍か』

羽扇で手をうち拍子をとりながら、司馬懿は距離をもって夏侯惇の背後から言葉を浴びせる。

夏侯惇:『主君を理解できずに苛立っているようだな』

司馬懿:『何を−っ……!!』

核心をつかれた気がして司馬懿は激昂しかけたが、振り返った男の眼光に動きがとまる。


夏侯惇:『−司馬懿よ。あいつを死なすなよ』


あいつとは主君である龍緋のことだと言わずしてわかった。

司馬懿:『な、にを……』

夏侯惇:『あいつはいずれ孟徳が−倒す。それまで守り通せ。そうすればいずれ答えもでるだろう』


…………。

司馬懿:「ふん……そんなこと言われずともわかっておるわ」

龍緋 :「そうか。さすがは仲達だな」

−!!!?

応えた声が想像していたものと違って司馬懿は、一瞬かそれともしばらく呆けていたらしい自分に
気づいて我にかえる。しかも、白昼夢を見ていたならまだしも先ほど現に口走ってしまった気がする。
さらにそれで会話が成立しているところをみると、上の空で会話をしていたことになる。
動揺しそうになったがかろうじて羽扇をあおぐくことによって司馬懿は平静を装う。

司馬懿:「そ、そういえば、件(くだん)の孫策のことはいかように……」

急に話がかわったことに対して龍緋はあやしむふうでもなく、話をつなげる。


−いずれ答えもでるだろう。


それはそう遠くない未来のことかもしれないと漠然とした思いが司馬懿の心中をよぎっていった。



って……なんかSSになっちゃった(がび〜ん)

いきなり電波受信が激しくなり、話が潔いほどに脱線しました。すんません。
いや、惇兄の捕縛っぷりの良さに、ついいらない乙女の妄想が、モンモンモン(笑)


単に惇兄は猪突猛進すぎて捕縛されているんだと思います


しかもこの男、最終戦にいたって殿(曹操)でさえ雇用を承諾したというのに、

最後の最後まで雇用拒否しおりました(きぃぃぃぃ!小憎たらしい〜!!)

そしてSS書くこと自体久しぶりなうえに司馬懿ではじめて書きましたが、楽しかったです(笑)
あ、あと龍緋というのはオリジナル男主人公の名前であります。
4猛将伝の修羅モードで初代皇帝になったキャラです。

そんなこんなで今回のプレイで株があがった司馬懿でありました☆

                                        (2007・4・28)

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